東條英機

概要

 東條英機(とうじょうひでき)明治十七(1884)年甲申(きのえさる21)七月三十日生誕 -昭和二十三(1948)年十二月二十三日薨去(六十四歳)は、陸軍軍人、政治家。階級は陸軍大将。栄典は従二位勲一等功二級。

経歴

 明治十七(1884)年甲申(きのえさる21)七月三十日に東條英機は東京府麹町区(現在の東京都千代田区)で陸軍歩兵中尉(後に陸軍中将)の父・東條英教と母・千歳の三男として誕生する。三男であったが、長男と次男はすでに他界しており、実質「家督を継ぐ長男」として扱われた。

 番町小学校、四谷小学校、学習院初等科、青山小学校、東京府城北尋常中学校(後の東京府立第四中学校、現・東京都立戸山高等学校)、東京陸軍地方幼年学校(3期生)、陸軍中央幼年学校を経て陸軍士官学校に入校する。

 明治三十八(1905)年三月に陸軍士官学校を卒業(17期生)する。同年四月二十一日に任陸軍歩兵少尉、補近衛歩兵第3連隊附となる。明治四十(1907)年十二月二十一日に陸軍歩兵中尉に昇進する。「努力即権威」が東條の座右の銘となる。

 大正元年(1912年)に陸軍大学校に入学する。大正四年(1915年)に陸軍大学校を卒業する。陸軍歩兵大尉に昇進する。近衛歩兵第3連隊中隊長に就任する。大正八(1919)年八月に駐在武官としてスイスに単身赴任する。大正九(1920)年八月十日に陸軍歩兵少佐に昇任する。大正十(1921)年七月にドイツに駐在する。

 大正十一(1922)年十一月二十八日に陸軍大学校の教官に就任する。昭和八(1933)年三月十八日に陸軍少将に昇進する。同年八月一日に兵器本廠附軍事調査委員長、同年十一月二十二日に陸軍省軍事調査部長に就く。昭和九(1934)年八月一日に歩兵第2旅団長(久留米)に就任する。

 昭和十(1935)年九月二十一日に大陸に渡り、関東憲兵隊司令官・関東局警務部長に就任する。同年十二月一日に陸軍中将に昇進する。昭和十二(1937)年三月一日に板垣征四郎の後任の関東軍参謀長に就任する。

 昭和十二(1937)年七月七日に日中戦争(支那事変)が勃発する。東條は察哈爾派遣兵団の兵団長としてチャハル作戦に参加する。チャハルおよび綏遠方面における察哈爾派遣兵団の成功は目覚しいものであったが、自ら参謀次長電で「東條兵団」と命名したその兵団は補給が間に合わず飢えに苦しむ連隊が続出した。

 昭和十三(1938)年五月に第一次近衛内閣の陸軍大臣・板垣征四郎の下で、陸軍次官、陸軍航空本部長に就任する。昭和十五(1940)年七月二十二日から第二次近衛内閣、第三次近衛内閣の陸軍大臣に就任する。昭和十六(1941)年十月十八日に東条英機は内閣総理大臣を皇居で任命される。天皇から対米戦争回避に力を尽くすように直接指示される。

 昭和十六(1941)年十二月八日に太平洋戦争が勃発する。開戦時の東條は、政府の最高責任者の地位にはあっても海軍と統帥部を管轄する権限は持たず、海軍による真珠湾攻撃や外務省による開戦通知の遅延は東條の責任に帰することはできないものであった。

 昭和十九(1944)年二月十七日、十八日にオーストラリア海軍の支援を受けたアメリカ機動艦隊が大挙してトラック島に来襲して太平洋戦域最大の日本海軍基地を無力化した。東條は陸軍参謀総長兼任を決意した。行政権の責任者である首相、陸軍軍政の長である陸軍大臣、軍令の長である参謀総長の三職を兼任したことは、天皇の統帥権に抵触するおそれがあるとして厳しい批判を受けた。

 戦局が困難を極める昭和十九年(1944年)に複数の東條英機暗殺が計画された。この計画のバックには東條と犬猿の仲の石原莞爾がいた。昭和十九(1944)年七月九日のサイパン陥落の責任を取る形で同年七月十八日に東條内閣は総辞職した。

 昭和二十(1945)年二月二十六日に東條は天皇に対し「知識階級の敗戦必至論はまこと遺憾であります」と徹底抗戦を上奏した。広島・長崎への原爆投下後も、降伏は屈辱だと考え戦争継続にこだわっていたことが手記によりあきらかになっている。

 昭和二十(1945)年八月十四日に御前会議の天皇の終戦の聖断が下ると、直後に開かれた重臣会議において、「ご聖断がありたる以上、やむをえないと思います」としつつ「国体護持を可能にするには武装解除をしてはなりません」と上奏している。昭和二十(1945)年九月十一日に、戦犯容疑で逮捕に際して、東條は自らの胸を撃って拳銃自殺を図るも失敗するという事件が起こった。

 昭和二十三(1948)年十二月二十三日午前0時1分に巣鴨拘置所内において死刑が施行され東條英機は薨去。六十四年の生涯を終えた。


三国志演義 第一巻
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三国志演義 Ⅰ

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