榎本武揚

概要

 榎本 武揚(えのもと たけあき)天保七年丙申(ひのえさる33)八月二十五日(1836年10月5日)生誕 -明治四十一(1908)年十月二十六日薨去(七十二歳)は、江戸時代末期の幕臣。化学者、外交官、政治家。通称、釜次郎、号は梁川(りょうせん)。

経歴

 天保七年丙申(ひのえさる33)八月二十五日(1836年10月5日)に江戸下谷御徒町柳川横町(現、東京都台東区浅草橋付近)で西丸御徒目付・榎本武規の次男として誕生。近所に住んでいた田辺石庵に入門し儒学を学んだ後、嘉永四年(1851年)に昌平坂学問所に入学。嘉永六年(1853年)に修了。

 安政元年(1854年)に榎本は箱館奉行・堀利煕(ほりとしひろ)の従者として蝦夷地箱館(現、北海道函館市)に赴き、蝦夷地・樺太巡視に随行。安政二年(1855年)に昌平坂学問所に再入学する(翌年七月退学)。同年長崎海軍伝習所の聴講生となった後、安政四年(1857年)に第二期生として入学。海軍伝習所では、カッテンディーケやポンペらから機関学、化学などを学んだ。カッテンディーケは伝習所時代の榎本を高く評価していた。安政五年(1858年)に海軍伝習所を修了し、江戸の築地軍艦操練所教授となる。また、この頃、ジョン万次郎の私塾で英語を学び、大鳥圭介と出会う。

ジョン万次郎
大鳥圭介

 文久元(1861)年十一月に幕府はアメリカに蒸気軍艦3隻を発注するとともに、榎本・津田真道・西周らをアメリカへ留学させることとした。しかし、南北戦争の拡大によりアメリカ側が断ったため、文久二(1862)年三月にオランダに蒸気軍艦1隻(開陽丸)を発注することとし、留学先もオランダへ変更となった。

津田真道
西周

 慶応二年七月十七日(1866年8月26日)に開陽丸が竣工し、同年十月二十五日(1866年12月1日)に榎本ら留学生は開陽丸とともにオランダ・フリシンゲン港を出港、リオデジャネイロ・アンボイナを経由して、慶応三(1867)年三月二十六日に横浜港に帰着した。

 慶応三年五月十日(1867年4月30日)に榎本は幕府に召し出され、100俵15人扶持、軍艦役・開陽丸乗組頭取(艦長)に任ぜられる。同年七月八日(1867年8月7日)に軍艦頭並となる。同年九月十九日(1867年10月6日)に軍艦頭となり、和泉守を名乗る。同年、たつと結婚した。

 慶応四年一月三日(1868年1月27日)に鳥羽伏見の戦いが勃発。榎本は富士山丸に乗り、同年一月十二日(1868年2月5日)に大阪湾を出港、同年一月十五日(同年2月8日)に江戸に到着した。同年一月二十三日(同年2月16日)に榎本は海軍副総裁に任ぜられる。榎本は徹底抗戦を主張したが、恭順姿勢の徳川慶喜は採り上げず、海軍総裁の矢田堀も慶喜の意向に従い、榎本派が旧幕府艦隊を支配した。

徳川慶喜

 慶応四年八月十五日(1868年9月30日)に徳川家達が駿府に移り移封が完了すると、榎本は同年八月十九日(同年10月4日)、抗戦派の旧幕臣とともに開陽丸他、8艦からなる旧幕府艦隊を率いて江戸を脱出し、奥羽越列藩同盟の支援に向かった。この艦隊には彰義隊や遊撃隊の生き残りら総勢2,000余名が乗船していた。江戸脱出に際し、榎本は「檄文」と「徳川家臣大挙告文」という趣意書を勝海舟に託している。

徳川家達
勝海舟

 榎本は明治二年五月十七日(1869年6月26日)に榎本ら旧幕府軍幹部は亀田八幡宮近くの民家で黒田清隆らと会見し降伏約定を取り決め、同年五月十八日(1869年6月27日)朝、亀田の屯所に出頭し降伏した。

黒田清隆

 明治五年一月六日(1872年2月14日)に榎本は特赦により出獄。親類宅で謹慎する。同年三月六日(同年4月13日)に放免となり、同年同月八日(同年同月15日)に黒田が次官を務めていた開拓使に四等出仕として任官、北海道鉱山検査巡回を命じられた。

 明治十八(1885)年十二月二十二日、内閣制度が発足。榎本は第一次伊藤内閣の逓信大臣に就任する。明治二十(1887)年五月二十四日に勲功をもって子爵に叙される。明治二十一(1888)年四月三十日に黒田内閣が誕生すると、逓信大臣に留任するとともに、それまで黒田が務めていた農商務大臣を井上馨が後任となる同年七月二十五日まで兼任した。同年に電気学会を設立、初代会長となる。

 明治四十一(1908)年十月二十六日に榎本武揚は七十二年の生涯を終えました。

伝記・評伝

榎本武揚 作品全集

榎本武揚と明治維新――旧幕臣の描いた近代化 (岩波ジュニア新書)

人生を二度生きる――小説 榎本武揚 (祥伝社文庫)

合本 武揚伝 決定版(上中下) (中公文庫)


三国志演義 第一巻
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