板倉勝静

板倉勝静

概要

 板倉勝静(いたくらかつきよ)文政六年癸未(みずのとひつじ20)一月四日(1823年2月14日)生誕-明治二十二(1889)年四月六日逝去(六十六歳)は、江戸時代末期の老中首座。備中松山藩の第七代藩主。板倉宗家十三代。

経歴

 文政六年癸未(みずのとひつじ20)一月四日(1823年2月14日)に板倉勝静は陸奥国白川藩主の松平定永(松平定信の長男で徳川慶喜の曾孫)の八男として誕生する。備中松山藩の第六代藩主の板倉勝職の婿養子となり、嘉永二年閏四月六日(1849年5月27日)に養父の勝職の隠居にともない家督を相続した。

 陽明学者の山田方谷を抜擢して藩校有終館の学頭とした。方谷の助言のもと藩政改革を行って財政を改善して殖産興業で藩の負債をなくし、軍政改革にも着手することができた。

山田方谷

 嘉永四年六月十三日(1851年7月11日)に奏者番に任命される。安政六年二月二日(1859年3月3日)に大老・井伊直弼の安政の大獄に際し、勝静は直弼に「厳罰に処すと災いの元となります」と進言したため、寺社奉行と奏者番の両職を御役御免となる。

井伊直弼

 安政七年三月三日(1860年3月24日)に桜田門外で大老・井伊直弼が暗殺される。それを受け、勝静は万延二年二月一日(1861年3月11日)に寺社奉行と奏者番を再役した。文久二年三月十五日(1862年4月13日)に老中に就任する。

 文久三年三月四日(1863年4月21日)に勝静は十四代将軍・徳川家茂の上洛に随行した。元治元年六月十八日(1864年7月21日)に生麦事件の賠償問題や、孝明天皇から受けた攘夷命令が不可能であった問題などから老中職を罷免される。

徳川家茂
孝明天皇

 慶応元年十月二十二日(1865年12月9日)に勝静は老中に再任された。慶応二年七月二十日(1866年8月29日)に徳川家茂が大坂城で脚気衝心のため薨去する。慶応二年十二月五日(1867年1月10日)に一橋慶喜が十五代将軍に就任する。

徳川慶喜(一橋慶喜)

 十五代将軍・徳川慶喜から厚い信任を受け、老中首座兼会計総裁に選任される。幕政改革に取り組む一方で、大政奉還の実現にも尽力した。

 慶応三年十月十四日(1867年11月9日)に徳川慶喜は明治天皇へ政権返上を奏上し翌日十五日(10日)に天皇が奏上を勅許した。慶応三年十二月九日(1868年1月3日)に明治天皇より王政復古の大号令が発せられ、江戸幕府は廃止となる。

明治天皇

 慶応四年一月一日(1868年1月25日)に徳川慶喜は京都へ向け近代装備を擁する約1万5千の軍勢を進軍させる。同年一月三日(同年1月27日)午前に鳥羽街道を封鎖していた薩摩藩兵と旧幕府軍先鋒が接触する。

 慶応四年一月六日(1868年1月30日)に大坂城にいた慶喜は緒戦での敗退の報とともに、薩長軍が錦の御旗を掲げた事を知る。これにより「徳川家と薩摩藩の私戦」という慶喜が描いていた構図は崩れる。

 将軍・慶喜は勝静、老中・酒井忠惇、会津藩主・松平容保、桑名藩主・松平定敬と共に密かに城を脱して大坂湾に停泊中の幕府軍艦開陽丸で江戸に退却する。

酒井 忠惇
松平 容保
松平 定敬

 慶応四年一月二十九日(1868年2月22日)に慶喜が朝敵とされたことから、勝静は老中を辞し、同年二月十九日(同年3月12日)に逼塞処分を受けた。同年三月(同年4月)に下野国日光山屏居となる。

 徳川慶喜が寛永寺から水戸へ移った慶応四年四月十一日(1868年5月3日)に榎本武揚は江戸城開城の条件が徳川家に対する処置を不満とし、約束の軍艦引き渡しを断固拒否する。抗戦派の旧幕臣らとともに旧幕府艦隊7隻を率いて品川沖から出港し館山沖に逃れる。

榎本武揚

 慶応四年四月十九日(1868年5月11日)に宇都宮戦争が勃発する。この戦争で旧幕府軍の大鳥圭介によって勝静は解放され、奥羽越列藩同盟の参謀となる。勝静は松平定敬や小笠原長行と共に旧幕府軍として五稜郭まで従った。

 山田方谷は、松山藩士を知人のプロセイン商船に乗せて箱館に派遣して勝静を半ば強引に江戸に連れ戻す。明治二年五月二十五日(1869年7月4日)に帰京した勝静は翌日自訴した。同年八月十五日(同年9月20日)に長男・勝全と共に上野国安中藩で終身禁固刑となる。

 明治五年一月六日(1872年2月14日)に勝静は特旨で赦免される。明治九年(1876年)に上野東照宮の祀官となる。その後、第八十六国立銀行(現、中国銀行)の設立者となる。

 明治二十二(1889)年四月六日に板倉勝静は逝去。六十六年の生涯を終えた。

関連書籍

週刊 名城をゆく 25 備中松山城 -最後の将軍を支えた老中板倉勝静-


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