伊達宗城

伊達宗城

概要

 伊達宗城(だてむねなり)文政元年戊寅(つちのえとら15)八月一日(1818年9月1日)生誕-明治二十五(1892)年十二月二十日薨去(七十四歳)は、江戸時代末期の伊予国宇和島藩八代藩主。明治初期の政治家。伯爵。

宇和島城

経歴

 文政元年戊寅(つちのえとら15)八月一日(1818年9月1日)に伊達宗城は江戸で旗本の父・山口直勝(やまぐちなおかつ)の次男として誕生する。

 文政十二年四月十一日(1829年5月13日)に亀三郎(幼名)は、嗣子となり得る男子に恵まれない七代藩主の伊達宗紀の養子となる。宗紀の五女の貞と婚約して婿養子の形をとったが、貞は早世して婚姻はしなかった。

 天保十五年七月十六日(1844年8月29日)に伊達宗城は家督相続して八代藩主となる。

 蛮社の獄(ばんしゃのごく)で高野長英(たかのちょうえい)は江戸伝馬町牢屋敷に収監された。弘化元年六月三十日(1884年8月13日)に牢屋敷の火災に乗じて長英は脱獄し幕府から手配された。長英は鳴滝塾同門の二宮敬作を頼り伊達宗城に庇護され、宗城の下で兵法書など蘭学書の翻訳や宇和島藩の兵備の洋式化に従事した。

二宮敬作
高野 長英

 二宮敬作を訪問する目的で宇和島に来訪した村田蔵六(大村益次郎)は宇和島藩の要請で宇和島に出仕した。蔵六は宇和島藩で西洋兵学・蘭学の講義と翻訳を手がけ、宇和島城北部に樺崎砲台を築く。

村田蔵六(大村益次郎)

 宗城は福井藩主の松平慶永(春嶽)、土佐藩主の山内豊信(容堂)、薩摩藩主の島津斉彬と交流を持ち「四賢候」と呼称された。彼らは老中首座の阿部正弘に幕政改革を訴える。

松平慶永(春嶽)
山内豊信(容堂)
島津斉彬
阿部正弘

 十三代将軍の徳川家定は病弱で嗣子がなかった。宗城ほか四賢侯や水戸藩主の徳川斉昭らは次期将軍に一橋慶喜(徳川慶喜)を推していた。伺候席(しこうせき)筆頭の井伊直弼は紀伊藩主の徳川慶福(徳川家茂)を推していた。

徳川家定
一橋慶喜(徳川慶喜)
徳川慶福(徳川家茂)
井伊直弼

 安政五年四月二十三日(1858年6月4日)に井伊直弼は大老職に拝命され大老強権を発動した。慶福が十四代将軍・徳川家茂となり、一橋派は排除された。これにより宗城は春嶽・斉昭らと共に隠居謹慎を命じられた。

 養父の伊達宗紀は隠居後に実子の宗徳が誕生しており、宗城は宗徳を養子にして藩主の座を譲る。宗城の隠居後も藩政に影響を与え続け「公武合体」を推進した。

 慶応二年(1866年)に宗城はアーネスト・サトウが宇和島訪問の際に、日本の将来について「天皇を中心とした連邦国家にするべき」という意見交換をするなど、外国人とも積極的に交流した。

アーネスト・サトウ

 薩摩藩は長州藩と共に武力倒幕を志向するようになり、朝廷への工作を活発化させた。慶応三年十月十三日、十四日(1867年11月8日、9日)に倒幕の密勅が薩摩と長州に下された。これを受け西国と東国で同時挙兵する構想が練らる。

 慶応三年十月十四日(1867年11月9日)に十五代将軍の徳川慶喜は明治天皇に政権返上を奏上する。翌日十五日(10日)に天皇が奏上を勅許(大政奉還)する。討幕の実行延期の沙汰書が同年十月二十一日(同年11月16日)に討幕の密勅は事実上取り消された。

明治天皇

 予定された正式な諸侯会議の開催が難航するうちに、雄藩5藩(薩摩藩、越前藩、尾張藩、土佐藩、安芸藩)は慶応三年十二月九日(1868年1月3日)にクーデターを起こして朝廷を掌握する。公家の岩倉具視が王政復古の大号令を発して幕府廃止と新体制樹立を宣言し、明治新政府が成立した。

岩倉具視

 慶応四年一月二日(1868年1月26日)の夕方、幕府の軍艦2隻が兵庫沖に停泊していた薩摩藩の軍艦を砲撃する。事実上。戦争が開始された。宗城は心情的に徳川氏や奥州列藩同盟寄りであったため薩摩と長州の武力行動に抗議して政府参謀を辞任した。

 明治二年(1868年)に民部卿兼大蔵卿となり、鉄道敷設のためイギリスからの借款を取り付けた。明治四年(1871年)に欽差全権大臣として清の全権李鴻章(りこうしょう)との間で日清修好条規に調印する。同年、中央政界より引退する。

李 鴻章

 宇和島伊達家は明治十七年(1884年)に華族令により伯爵を授けられる。明治二十五(1892)年十二月二十日に東京の今戸屋敷で薨去。伊達宗城は七十四年の生涯を終えた。

伝記・評伝

伊達宗城(むねなり) PHP文庫

伊達宗城と維新政権: もう一つの明治維新 (MyISBN – デザインエッグ社)

徳川斉昭・伊達宗城往復書翰集

伊達宗城公御日記 明治元辰四月末より六月迄 在京阪―宇和島・仙台伊達家戊辰戦争関連史料〈その1〉その他 (宇和島伊達家叢書)


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